整体院プラスの健康コラム

【枚方市樟葉】整体院プラスの健康コラム

テレビや雑誌では紹介されない、整体師ならではの健康情報を、大阪府枚方市の整体院プラスからお届けします。

頭のマッサージで気分スッキリ

頭が硬くなっていると、どうもやる気が出なかったり、気分が優れなかったりすることがあります。
今回は、頭のマッサージについてお話しします。

頭にも筋肉がある

みなさんは頭にも筋肉があるということはご存知でしょうか?
筋肉といっても、一般に想像されるような太い筋肉ではなく、薄い筋肉です。
顔にもたくさんの筋肉がありますが、これと種類が同じです。
おでこのあたりにあるのが、前頭筋。
後頭部にあるのが、後頭筋です。
皮膚と繋がっている筋肉で、腕や脚にある骨と骨とを繋いでいる筋肉とは種類が違います。
もし近くに耳を自分で動かせる人がいれば見て欲しいのですが、耳を動かそうとした時に、頭もいっしょに動きます。
これがこの筋肉です。

それから、耳の上あたり、こめかみあたりにあるのが、側頭筋です。
この筋肉は、収縮することで、下顎を上げます。
つまり、物を噛む時に動く筋肉です。
こめかみあたりに手を当てて、口をぐっと噛むと、ここに力が入っているのがわかると思います。
歯ぎしりや、噛み締めのくせがある人、顎関節症の人などは、咬筋などと同時に、この筋肉も硬くなりやすいです。
側頭筋をゆるめておくことで、顎関節に余裕ができ、顎が楽になります。

頭がこるとどうなるのか

頭の筋肉が硬くなっていると、どういった影響を及ぼすのでしょうか?
頭の筋肉が硬くなっていると、頭部の血液の流れが悪くなります。
肩こりや首こりから頭痛になる、というのはよく聞きますが、頭部の筋肉が硬くなることでも、頭痛になってしまいます。
また、髪にも影響を及ぼします。
男性の場合であれば、抜け毛に影響しますし、女性の場合であれば、髪がパサついてうるおいがなくなってしまったりします。
さらに、頭がこっていると、頭の筋肉に張りがなくなってしまいます。
すると、まぶたや顔のたるみや、シワの原因にもなってしまいます。
その他には、ストレスややる気が出ない、疲れやすい、気分がスッキリしないなど、原因不明の不定愁訴にも影響します。

なぜ頭がこるのか

ではなぜ、頭がこるのでしょうか?
理由としては、肩こりなどと同じで、筋肉の緊張状態が続くことによる血流不足です。
パソコンをしている時や、考え事をしている時など、何かに集中していたりすると、ふと、顔に力が入っているなー、と感じることないですか?
特に、眉間や目の周辺のあたりに力が入っている感じがあると思います。
そういうときには、頭の筋肉にも力が入っています。
何か考え事をしていると、頭がキリキリ締め付けられる感覚はないでしょうか?
私の場合、これでした。
頭を使えば使うほど、頭がギューっと締め付けられるような感じがしていました。
集中しすぎというか、力が入りすぎているんですね。
そうやって、顔や頭に力が入って、緊張状態が続くと、頭の筋肉が硬くなり、血流が悪くなってきます。

その他には、首や肩からの影響、というのもあります。
首や肩がこっていると、その緊張が頭にも伝わります。
特に、首に関しては、首の筋肉が後頭部についていますので、後頭筋を引っ張って、緊張させてしまいます。

頭皮がやわらかいかチェック

それでは、あなたの頭が柔らかいかチェックしてみましょう。
手の指を適当に頭の部分に当てて、頭皮を動かしてみてください。
このときの注意点は、シャンプーのときのように、頭皮を擦るのではなく、頭の表面にある頭皮ごと動かすようにしてください。
正常な状態であれば、指の動きに合わせて頭皮が動き、頭皮はぶよぶよしている感じがすると思います。
しかし、緊張して硬くなってしまっていると、頭皮が頭蓋骨に張り付いてしまっているような感じで動きがなく、ピーンと張っている感じになります。

頭のマッサージの仕方

頭皮が緊張して硬くなっているようなら、頭をマッサージして頭皮を柔らかくしましょう。
やり方ですが、特に難しいことはありません。
両手の5本の指もしくは、親指を除いた4本の指を軽く頭に当てます。
そしてその指を上下に動かしたり、円を描くように動かしたりします。
このときの注意点は、先ほどの頭皮の硬さチェックのときのように、頭皮を擦るようにしない、ということです。
頭に当てている指の押さえ方があまりに弱いと、頭皮を擦ってしまいます。
その場合は、ほんの少しだけ頭を押さえる力を強くして、頭の表面の皮膚を動かすようにします。
また逆に、強く押さえすぎるのもよくありません。
頭皮を動かせるだけの力で軽く押さえてください。
もし、指を立てるように押さえていて痛く感じるようなら、指を寝かすようにして、指先ではなく、指の腹で押さえるようにするといいです。
おでこの上あたりの前頭部、耳の上やこめかみあたりの側頭部、てっぺん付近の頭頂部、頭の後ろの後頭部、と頭全体をマッサージしてゆるめてください。

やり終わったあとは、重かった頭がスッキリするような気持ちのいい感じになると思います。
頭皮が柔らかくなることで、いろいろな効果がありますが、一番の利点としては、この頭がスッキリする感覚だと思います。
なんだか体がだるくてやる気が出なかったり、やらないといけないことがあるのに手をつけれない、一見ただのストレスとして片付けてしまいそうなことでも、頭が軽くなることで、ふっとやる気が出てきたりします。
また、お仕事中などで、頭を使いすぎてしんどくなっている感じの時にも、頭がスッキリしてリフレッシュできると思います。
ぜひやってみてください。

顎関節症と首の関係

今回は、顎関節症と首との関係をお話しします。

顎関節症と首の傾き

顎関節症と首は密接に関わっています。
首にゆがみがない場合、口を大きく開けると、下顎はまっすぐ下に開きます。
ただ、首が傾いていたとすると、顔も同じく傾きます。
顔が傾いてしまっている状態で口を開けると、下顎は少し曲がった方向に開きます。
顎がまっすぐ開かないと、左右の顎関節に対して均等に力がかからず、片方に負担がかかります。
ここから顎関節症になってしまうことがあります。

顎関節症の施術をする場合は、まず首のゆがみをチェックしてみてください。
頚椎をチェックして、ズレがあれば矯正します。
ただし、頚椎の2番から7番にかけては、首の真後ろにボコッと飛び出た棘突起を触ることができますが、頚椎1番に関しては触ることができません。
頚椎1番を矯正する場合は、後頭骨と頚椎2番の間に両手の親指を当て、気を送るイメージで1、2分じっとしていてください。
意識を集中していると、徐々に筋肉がゆるんでくるのがわかると思います。
それで矯正されます。
あと、首の傾きに関しては、首の横にある斜角筋という筋肉も影響します。
左右にある斜角筋の片方が硬くなれば、頭がそちらへ引っ張られ、頭が傾きます。
斜角筋が硬くなっている場合はゆるめるようにしてください。

顎関節症と胸鎖乳突筋

首の傾き以外の顎関節症との関係については、首の前側にある胸鎖乳突筋という筋肉が関係しています。
耳たぶのすぐ後ろに尖った骨があります。
これは側頭骨の乳様突起という部分です。
ここから、胸骨・鎖骨まで繋がっているのが、胸鎖乳突筋です。
この筋肉が硬くなっていると、顎関節周辺が緊張し、顎関節が硬くなってしまいます。
また逆に、顎関節が悪い人は、この胸鎖乳突筋が硬くなっている場合が多いです。
顎関節の動きが悪くなると、顎関節症になりやすくなってしまいますので、胸鎖乳突筋が硬くなっている場合は、ゆるめてあげる必要があります。
胸鎖乳突筋がゆるむことで、顎関節周辺の緊張がとれ、顎関節が楽になります。

顎関節症の人を施術する場合、直接顎関節の矯正をするのもいいですが、首の筋肉が硬くなっていたり、首にゆがみがあったりすると、また顎関節が痛くなってしまいます。
顎関節を直接矯正することも大事ですが、それよりもまず首をチェックするようにしてください。
首を矯正すれば、それで顎関節が楽になってしまうこともあります。

寝違えの施術

今回は、寝違えの方に対して、どのようなところに着目して施術をしていくか、ということをお話しします。

寝違えは体のゆがみから

寝違えは、ギックリ腰を軽くした首版のようなものです。
体がゆがんで、筋肉が硬く余裕がなくなっているところに、さらに負担がかかると、体の許容範囲を超え、筋肉が悲鳴をあげます。
ギックリ腰の場合は、ひどい場合は数日間動くことさえできないような状態になりますが、寝違えの場合は、放っておいても数日で治ります。
とはいっても、首を動かそうとしただけで痛みが走るわけですから、日常生活に支障をきたすことに変わりありません。
ただし、体のゆがみや悪い姿勢などをそのままにしていれば、寝違えになった原因はなくなっていないわけですから、すっきり完治せずに、首や肩に痛みや違和感が残ってしまうこともあり、またすぐに寝違えになってしまうこともあります。
寝違えになってしまった場合は、体からの危険信号だと思って、改めて自分の体のゆがみ、姿勢などを見直してみるのがいいと思います。

寝違えの施術

それでは、寝違えの方に施術をする場合、どういうところに着目して施術をしていけばいいのかをお話ししていきます。

首への施術

まずは、なんと言っても首の矯正です。
寝違えによって痛めてしまう筋肉は、首から肩にかけてついている筋肉です。
その筋肉の付着部分である首の骨がずれてしまっていたり、ストレートネックになって関節に柔らかさがなくなってしまっていると、筋肉に負担がかかり痛めてしまうことになります。
ですから、寝ているときに首を大きく横に曲げていたり、ストレートネックの人が合わないまくらで無理をしていたりすると、寝違えになりやすいです。
首を施術する場合は、まず大きくずれている骨はないか調べます。
ずれている骨があれば、それが寝違えの原因になっている可能性が高いので矯正します。
ただし、寝違えによって筋肉を痛めていますから、ハードな矯正はダメです。
首に負担がかからないように、いつもよりもさらにソフトに施術する必要があります。
私の場合は、こういうときはオステオパシーのテクニックを使います。
ずれている骨を元に戻す方向に押すのではなく、ずれをさらに誇張する方向(骨が動きやすい方向)に押す方法です。
それも注意しながら、微力で行います。
もし、ほんの少しの力であっても、相手が痛がるようであれば、何もしない方がいいです。
痛がっているのを無理にすると、症状を悪化させてしまいます。
ギックリ腰の場合もそうですが、急性の痛みの場合は、その原因になっているところをバシッと矯正して一気に治してしまおう!という考えはいけません。
主訴の部分(この場合首)はあくまで、相手が痛みを感じない程度のソフトな施術で、できる限りゆるめておく、ぐらいの感覚です。
筋肉を痛めてしまっている場合は、体のゆがみを矯正したところで、即座に筋肉が回復するわけではありません。
あくまで痛みが出ている部分への負担を減らす、ということに主目的を置いて施術することが大事です。
ですから、首をほんのちょっと触って痛がるようであれば、もう首に対しては何もせずに、他の部分の矯正によって、首の負担を減らしてあげるような施術に専念するようにします。
あとは、頚椎の関節の動きをやわらかくしておきます。
これも、痛みが出ない程度にソフトに行います。

首・肩の筋肉を直接ゆるめる場合

痛みが出ている首や肩の筋肉を直接ほぐす場合は、かなり注意する必要があります。
いわゆる肩がこっている状態とは違って、筋肉を痛めていますので、下手にさわると、余計筋肉を傷つけてしまう恐れがあります。
もし、患部の筋肉をほぐす場合は、痛みが出ないか注意をしながら、やさしく軽擦をするぐらいの感じで、軽くほぐすようにしたほうが無難です。

肩甲骨をゆるめる

肩甲骨の動きが硬くなっていると、首から肩甲骨についている筋肉を始め、周辺の筋肉が硬くなってしまいます。
肩甲骨の動きをよくすることで、首や肩の筋肉に余裕ができ負担が減ります。
もし、肩甲骨が硬くなっているようでしたら、しっかり動きをつけるようにします。
また、猫背になって肩先が前に出ているような場合も、首や肩に負担がかかりますので、肩甲骨を(できれば鎖骨なども同時に)矯正して、猫背にならないようにします。

肩関節の矯正

ここからは、腕の方のチェックに入っていきます。
寝違えと腕は関係ないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実は、腕の骨のゆがみや筋肉の緊張が寝違えに大きく影響しています。

まずは、肩関節です。
肩関節が硬くなっていたり、ズレていたりすることで、首や肩に緊張が連鎖します。
さきほど、猫背の場合は、首や肩に負担がかかる、とお話ししましたが、肩関節のズレ方で多いのは、肩関節に対して上腕が前方にズレる前方変位と、上腕が内巻きにズレる内旋変位です。
上腕が前方にズレて、内旋してしまうのは、猫背の人に多いズレ方です。
肩関節のズレを直し、肩周りの緊張をとり、首や肩への負担を減らします。
また、ズレがなくても、肩関節の動きが悪い場合はゆるめておきます。

肘の矯正

次に肘の矯正についてですが、実は、肘の骨のズレから来る、寝違えへの影響は大きいです。
肘のズレ方として多いのは、前腕が内側に捻れるズレ方です。
手のひらを前に向けている状態から、手のひらを後ろに向けるときに動かす方向です。
私たちが、何か手作業をするときは、腕を前に出した状態で、肘を内側に捻って、手の甲が上になっている状態が多いです。
この状態が肘が内側に捻れている状態で、この状態が続くと、肘が捻れたまま硬くなってしまいます。
肘が内側に捻れると、その上にある上腕の筋肉を内側に引っ張ります。
それにつられて肩も内側にいき、猫背の姿勢になり、首や肩に負担がかかってしまいます。

前腕には2本の骨があります。
肘から手首まで、親指側にある骨が橈骨、小指にある骨が尺骨です。
これらが捻れることで、肘が捻れます。
肘が捻れているかどうかは、橈骨の上の端と、上腕骨との関節部分を触ってみればわかります。
ここに痛みがあれば、橈骨が内側に、つまり、肘が捻れています。
ここが矯正のポイントになります。
橈骨頭を軽くつまみ、外側に捻る方向プラス肩の方向に向かって、軽く押すようにします。

上腕と前腕の筋肉をゆるめる

上腕や前腕の筋肉が硬くなっていると、その緊張が肩から首に伝わります。
もし、硬くなっている場合はゆるめる必要があります。
特に注目するところは、上腕三頭筋です。
いわゆる力こぶの筋肉が上腕二頭筋で、その裏側にあるのが、上腕三頭筋です。
けっこう見落とされがちな筋肉ですが、実は重要だったりします。
寝違えの施術に関してもそうですが、通常の肩こりや、五十肩・四十肩にも影響する筋肉です。
こっている場合は、手でつまんでみると、ピキッと痛みが走りますのですぐわかります。

手首の矯正

ここでいう手首の矯正は2種類あります。
まずは、一般的な手首の関節です。
両手で相手の手をがばっと掴み、手を振るようにして、手首を上下左右に動かし、手関節をゆるめます。

次の手首の関節は、橈骨と尺骨の関節です。
手首のところに2つのぐりぐりした骨があります。
親指側にあるのが橈骨の一番端っこで、小指側にあるのが尺骨の一番端っこです。
この間の関節を下橈尺関節といいます。
この関節は、前腕を捻ったときに、動く関節で、さきほど肘の矯正でお話ししたのと同じように、前腕が内側に捻れた状態で硬くなりやすいです。
手首のすぐ上の、橈骨の端っこと尺骨の端っこをそれぞれの手でつまんでください。
そして、橈骨と尺骨を手のひらの方向と手の甲の方向に交互に動かします。
どちらかに動かしたときに硬さを感じたら、その下橈尺関節は捻れています。
そのまま交互に動かしながら、下橈尺関節をゆるめます。

これで寝違えに関する腕への矯正が一通り終わりました。
もし、もっと入念にチェックするのであれば、手の指のズレもみればもっといいですが、まあ、通常はそこまでしなくても大丈夫です。

上部胸椎の矯正

胸椎のズレも寝違えに影響します。
胸椎がズレることで、猫背にも影響しますが、胸椎がズレている方の筋肉が緊張して硬くなりやすいです。
特に、肩甲骨の間から、首の付け根までの上部の胸椎が寝違えに影響しやすいです。
ズレがあれば矯正します。

寝違えの施術をするときに注目するところを一通りあげてみましたが、首から腕にかけてと、背中部分を全体的にチェックする必要がある、ということですね。
今回あげたところで寝違えは大抵対処できると思いますが、その他にも、頭部のゆがみや腰の問題とか、足首が首に影響している、ということもありますが、今回はオーソドックスな施術例をあげてみました。

さきほども言いましたが、寝違えのような急性の痛みに対処するときは、そこの患部を徹底的に触って、一発で治してやろう!というふうには考えないことです。
必要以上に患部に負担をかけてしまうと、症状が悪化してしまう可能性があります。
患部への直接の施術もしますが、あくまで考え方としては、患部を必死にゆるめようとするのではなく、寝違えに影響を与えている部分(寝違えの根本的な原因となっている部分)を調整して、首・肩の負担を減らすことで、自然治癒力の手助けをしてあげる、ということです。

寝起きに足の裏(かかと)が痛い

最近当院のお客さまで、寝起きに足をつくとかかとが痛い、という方が何人かおられたので、今回は足の裏の硬さについてお話しします。

足の裏が硬いと全身に影響が

足の裏は柔らかいほうがいい、というのはよく言われることです。
足ツボ的に全身に影響する、という意味もありますし、足の裏が硬くなっていると、血流が悪くなりますので、足の裏を柔らかくすることで、血流がよくなって、全身に好影響を及ぼします。
その他にも、足の裏が硬くなっていた場合、体の筋肉も硬くしてしまいます。
特に、体の後ろ側に影響します。
体の後ろ側というのは、背中、腰、お尻、ふくらはぎ、などのことです。
その中でも影響を受けやすいのが、ふくらはぎや太ももの後ろ側で、脚が硬くなることで、さらにお尻や腰が硬くなり、さらに背中、肩、と、どんどん悪い影響が上へと繋がっていきます。
じゃあ、足の裏が硬いと肩こりになるの?
と思われるかもしれませんが、あくまで影響がある、という話で、足から遠ければ遠いほど、その影響は当然小さくなります。
ですが、実際に、足の裏を緩めることで、腰や肩などの筋肉の緊張が和らぎ、腰痛や肩こりにいい影響がでます。
ふくらはぎがいつも硬い、ふくらはぎや太ももが疲れやすい、などでお困りの方は、いわゆる青竹踏みのようなものをしたり、足の裏を指でマッサージしたりするといいです。
脚の筋肉が柔らかくなり、脚の疲れが取れます。

足の裏が硬いと、ふくらはぎや太ももが硬くなる、ということですが、これは逆の場合でも言えます。
つまり、太ももやふくらはぎが硬くなると、足の裏も硬くなりやすいです。

ふくらはぎが硬いと、足の裏も硬くなる

太ももやふくらはぎが硬くなっていると、足の裏も硬くなりやすいですが、特に影響があるのは、ふくらはぎです。
当院のお客さまでも、ふくらはぎが硬い人は、足の裏も硬い場合が多いです。
ですから、普段からふくらはぎを柔らかくしておけば、足の裏が硬くなるのを防ぐことができます。

寝起きに足の裏(かかと)が痛む場合

当院のお客さまで、寝起きに足をついたときに、足の裏(かかと)が痛い、という方がときどきおられます。
足をついたときに、かかとにビッと痛みが走り、しばらくすると、なんともなくなる、というものです。
こういう人は、足の裏が硬くなっていることが多いです。
ですから、まずは、足の裏を柔らかくしておくことが大事です。
ただ、この症状で私が一番影響があるのではないか、と思うのは、アキレス腱の硬さです。
ふくらはぎにある腓腹筋とヒラメ筋が下腿の下のほうで腱に代わり、その後かかとに付着しています。
この腱がアキレス腱です。
このアキレス腱は、筋肉に比べて血流が悪いので硬くなりやすく、また硬くなったときに、筋肉のように、こっているような感じよりも、痛みとして感じることが多いです。
ですから、腓腹筋やヒラメ筋が硬くなることで、アキレス腱が硬くなり、寝起きという、しばらく足を動かしていない状態でかかとをついたときに、その刺激がアキレス腱に伝わり、そのアキレス腱の刺激と、足の裏の硬さが合わさって、ビッと痛みが走るのではないかと思います。
これはあくまで整体師個人としての分析ですので、はっきり断言はできません。
ただ、ふくらはぎや足の裏を柔らかくしておけば、かかとの痛みに対して効果があるのは確かです。

ということで、寝起きに足の裏(かかと)が痛いという人は、寝る前にふくらはぎやアキレス腱をストレッチしたり、自分で揉んだりして柔らかくしておくといいと思います。
ふくらはぎのストレッチに関しては、こちらのページで紹介しています。

ふくらはぎのストレッチ

アキレス腱をストレッチする場合は、上記のふくらはぎのストレッチの形から、少し膝を曲げるようにして調整してください。

謎の人差し指の痛み 私が自分で治した方法

最近何日間か、右手の人差し指の謎の痛みに悩まされています。
まあ、悩むといっても、ちょっと気になる程度の痛みなのですが、何かをつまもうとしたときなど、人差し指にくっと力を入れると、人差し指の第一関節にピッと痛みが走るのです。
始めの頃は、激痛というほどでもないので、ちょっと嫌だなあ、と思いながらもそのままにしていたのですが、一度気にしだすとだんだん気になってきてしまいました。

指が痛くなった原因

何か指を痛めるようなことをしたかな、とぼんやり思いながら何日か過ごしていたのですが、昨日、ふと気付きました。
最近仕事でパソコンを使う時間が長かったのですが、おそらくそのときに、マウスのクリックをカチカチカチカチやっていたせいではないかと思います。
きっとマウスのカチカチのせいで、人差し指に負担がかかってしまったのではないかと思います。
そう思うと確かにパソコンを触っていると、クリックのちょっとした動きでも、一日に何度も何度も指を動かしているすると、結構な負担になっているのかもしれません。
指を動かす、という筋肉疲労に加えて、クリックしたときのカチカチという振動もありますしね。
そう考えていくと、それとプラスして、ゲームのやりすぎで指を使いすぎた、というのもあるなー、と気づきました。

余談ですが、よくお客さまから、整体師は肩こりや腰痛などを自分で治せないのか、とよく聞かれます。
残念ながら、腰など手の届きにくいところは自分ではできません。
首や肩などは手が届くので、がんばれば自分で施術することはできるのですが、自分でやるとどうしても体に力が入ってしまうので、それほど効果は出ません。
手や足などであれば、ある程度のことはできますね。
ということで、自分自身で指のズレを直してみることにしました。

骨のズレ方の特定と直し方

まずどう動かしたときに指が痛むのか確認してみます。
このときに、特定の方向に動かしたときだけに痛みが出るようでしたら、ズレの方向が特定できますので、それに応じた対応ができます。
第一関節のすぐそばの指先側の骨を上下左右から押して痛みがないか、今度は第一関節の反対側の骨を上下左右から押して痛みがないか、確認します。
どこかに痛みがあれば、押して痛いところの反対側、例えば上から押して痛いのなら下側から軽く触れるように押圧します。
そのまま数十秒から1分ぐらいじっとしているだけでズレは直ります。

骨のズレ方がわからない場合

特定の方向の痛みがはっきりわかればいいのですが、そうもはっきりわからないときもあります。
特にこういった指先などの細かい部分の場合は、どうもはっきりわからないことが多いです。
いわゆる使い痛みの状態のときに多いと思います。
今回の私の場合もそうでした。
どこから押しても微妙に痛い気もしますし、そうでない気もします。
ただはっきりわかるのは、指を大きく曲げたときと、大きく反らしたときの両方は、はっきりと痛みがありました。
こういうズレの方向がはっきりわからない場合は、ズレを直すというよりも、関節を柔らかくするというイメージで施術をします。

指関節のゆるめ方

さて、指関節のゆるめ方ですが、注意点として、力はいれすぎない、大きく動かしすぎない、ということを守ってください。
指は繊細な部分です。
ちょっとしたことでも、ダメージを受けてしまいますので、注意してください。
ではまず、指を牽引しましょう。
ここでは右手の人差し指を施術するものとして説明していきます。
まず、左手の人差し指と親指で右手の人差し指の指先をつまんで固定します。
そして、人差し指の第一関節を広げるように、右手を反対側に引っ張ります。
指をつまんでいる左手を引っ張るのではなく、右手を引っ張ります。
ここがコツです。
10秒ほど牽引したら、すっと力を抜いて戻します。
これを2、3回程度やるといいと思います。

次に、前後左右に動かします。
先ほどのように人差し指の指先をつまんで固定した状態で、これもまた先ほどと同じように、右手を前後左右に動かします。
人差し指の第一関節の部分を前後左右に動かすように意識してください。
それに加えて左右へ捻る動作も同時に行うといいでしょう。
第一関節を柔らかくすることを意識しながら、右手を前後左右に動かしたり捻ったりしましょう。
必ず大きく動かさないように注意してください。
側からみたら、右手がプルプル震えているぐらいにしか見えない程度です。
しばらく続ければ関節は柔らかくなってきます。

使い痛みの場合は、骨のズレが直ったり、関節が柔らかくなったからといって、すぐにすっきり治るということはあまりありません。
あとは、日常生活で、痛む指に負担をかけないように気をつけてください。

そうそう、もし指を牽引したり捻ったりしたときに、痛みが出るようであれば、今回説明した施術はしないようにしてください。
余計痛めてしまう可能性があります。

と、ここまで来てもう一度私の指のどこが痛いのか細かくチェックしてみたら、ズレの方向が特定できました。
押して痛いところの反対側から軽く触れるように押圧、、でかなり楽になりました。

肩こりの人は枕なしがいい、は本当か

先日、テレビを見ていると、肩こりの人は、枕なしで寝るのがいい、と言っている先生がいました。
テレビや雑誌などで、医者や整体師などが出てきて、健康法について話しているのを見るたびにいつも思うことがあります。
今日はちょっとこのことについて、私の考えをお話ししようかと思います。

枕なしで寝ると肩こりにいいのか

その先生いわく、高い枕で寝ると、首がストレートネックになるので、よくない、とのことでした。
だから枕なしで寝ると、肩こりに効果がある、と。
うーん。
枕が高いせいで、ストレートネックになるというよりは、ストレートネックの人は、首が前に出ているせいで、低い枕だとしんどいので、高い枕を使うんじゃないでしょうか。
理屈の順序が逆だと思います。
この時点でおや、と思ったのですが、この先生の理屈で検証してみたいと思います。
あくまで、私の考えです。
これが全て正しいわけではありません。

まずこの先生が言うには、壁に背中をくっつけた状態で、後頭部もぴったり壁につくのが正しい姿勢だそうです。
だから、その壁を床に置き換えた状態、つまり、仰向けに寝たときも、枕を使わずに床に後頭部をつけた状態が正しい状態だそうです。
しかし、私から言わせると、壁と後頭部の間にほんの少しの空間ができるぐらいでも問題ないと思います。
ですから、正しい姿勢の人でも、枕なしで仰向けに寝ると、首が山なりになって、少しあごが上がります。
この姿勢が本当に楽なのかどうか、ということです。
さらに、猫背でストレートネックになっている人は、首がよけいに前に出ている分、首の山なりがきつくなり、さらにあごが上がります。
肩こりの人は、すぐに首がしんどくなってくるでしょう。
では、ストレートネックの人が、枕なしでも楽に寝れるようになるためには、どうしたらいいか。
前に出ている首を床の方に持ってくるということですが、これは、例えば、お椀のような半円形を想像してみてください。
お椀を傾けて片方を地面に近づけると、もう片方は上へと上がります。
これと同じように、ストレートネックを床に近づけると、背中がぐっと上に上がり、腰が反り上がります。
つまり、ストレートネックを床方向につけようと思っても、猫背がまっすぐになるわけではなく、ただ単に腰が反るだけです。
こんな状態になったところで、猫背やストレートネックが直っているわけではないですから、肩こりの改善には意味がありません。

では、枕なしで寝ることは、肩こりにまったく意味がないのかというと、そんなことはありません。
人によっては、背中が伸びて、猫背の解消に役立つ人もいるでしょうし、首が長い人だったら多少首の山なりがきつくても大丈夫な場合もあります。
ここがとても重要なポイントです。

万能な健康法はない

テレビに出てくる整体師は、これさえすればOKというふうに決めつけすぎだと思います。
まあ、テレビ側としても、その方が面白いのでしょうが。
しかも、出てくる人によって、主張が真反対だったりすることもよくあります。
これでは一体何が本当なのかわかりません。
人の体はそれこそ千差万別です。
人によって、合う合わないがあります。
それを、これさえやっていればすべてOK、のような言い方は少し乱暴だと思います。
私たちのように、いろいろ知っている専門家であれば、ああ、そういうやり方もあるのか、ぐらいに捉えますが、何も知らない人にとってみれば、それが全てだと思ってしまうわけで、そういう人たちを振り回しているだけに思えて仕方ありません。

ダイエットなどもそうですよね。
じゃまくさいことは抜きにして、これさえやればOK!的なものが多いですよね。
そして、新しいダイエット法が出るたびに、それに振り回される。。

ちなみに、私の考えでは、枕は基本的に低めの物を使うのがいいと思います。
とはいっても、そんなことにこだわらず、人それぞれ、一番楽な枕を選んでもらうのが一番だと思います。
低い枕が合うならそれでいいですし、高い枕のほうがいいのであれば、それを選んでもらえばいいと思います。
無理をすれば逆に体が痛くなってしまうこともよくありますし、そもそも寝心地が悪くなってしまっては元も子もありませんからね。
こういうところでは、なるべく無理をしないほうがいいと思います。
それよりも整体や体操などで猫背を直し、それに合わせて無理のない高さの枕を使っていけば、自然と低めの枕がちょうどよくなってくると思います。

そうそう、そういえば、別の番組で、週1回たった5秒の体操で腰痛を治す!といったものがありました。
出ていたのは、とても有名(らしい)整形外科の先生で、さんざん引っ張ったあげくに出てきたのが、腰を反らすだけの体操でした。
そりゃ、これで腰痛がよくなる人もいるでしょう。
でも、腰痛にも原因はいろいろあります。
そんなこと整形外科の先生なら知っているはずなのに、これさえやればOK的な、いかにもテレビ向けなやり方はちょっと残念でした。
とはいっても、当院のお客様で、病院に行っても全然腰痛が治らなかった、という方がよく来られますが、その方が病院で教えてもらった体操を聞くと、まったくその人の体のゆがみとは関係ない体操だったりします。
ですので、整形外科の先生にとっては、体のゆがみ方であるとか、それを改善するにはどの体操がいいのか、などの考え方が、整体師ほど厳密に考えていないのかな、とも思います。

本屋を覗いてみると、「これで腰痛は99%治る!」とか、「たったこれだけで痩せることができる!」といったワンフレーズのものばかりです。
人間はシンプルなものを好みますから、そういう主張をしたほうが売れるのでしょうね。
テレビとしても、そういった流れなんでしょうが、私としては、どうも腑に落ちない感じがあったので、今回はいろいろ書いてみました。
私自身、自営業者として、売らなければいけないという気持ちも当然理解できますので、この腑に落ちないもやもやしたものは、私の中にある葛藤のようなものなのかも知れません。

肘の痛み

肘の痛みといえば代表的なところはテニス肘などですが、今回は、そういったものではなく、普通の人が、何もしていないのに肘が痛くなる場合についてお話しします。

肘周辺の筋肉の緊張

肘が痛くなる原因について、まずは、肘周辺の筋肉の緊張があります。
肘周辺の筋肉の中でも、特に多いのが、上腕三頭筋の緊張です。
上腕三頭筋は、二の腕のちからこぶの筋肉のちょうど反対側にある筋肉で、肩甲骨と上腕から肘についています。
この筋肉が硬くなることで、肘関節の余裕がなくなり、肘に痛みが出てしまいます。

上腕三頭筋が硬くなる理由ですが、腕を上げた状態が長く続くことが大きいと思います。
腕を上げるといっても、前にならえ、までいかなくても、少し腕を上げるだけでも、その状態が長く続くと、筋肉は硬くなってしまいます。
例えば、パソコンのマウスを使っている状態を想像してみてください。
肘が曲がって、腕が前側に少し上がりますよね?
この状態が続くと、上腕三頭筋に負荷がかかります。
物を書くときもそうですし、お料理で包丁を使っているときもそうです。
とにかく、こういった姿勢が続くと上腕三頭筋が硬くなり、肘に負担がかかるようになってしまいます。
そして、この上腕三頭筋ですが、上腕三頭筋そのものの硬さも重要ですが、脇周辺にある筋肉が硬くなっていてもその影響を受けますので、上腕三頭筋をほぐす場合は、脇周辺も含めてほぐしていく必要があります。

肘の骨のズレ

次に肘関節の骨のズレについてお話しします。
肘のところに、出っ張ったグリグリした骨があると思います。
いわゆる肘鉄の部分です。
(解剖学用語では、肘頭といいます。肘から下、前腕にある尺骨という骨の端っこです。)
その骨を内側と外側から押してみてください。
どちらかに痛みがあると、肘の骨が痛みがあるほうにズレている可能性があります。
こういう場合は、骨のズレを直せば肘の痛みはすぐに取れます。
直し方は簡単です。
肘の骨を内側と外側から押して、痛かった方の反対側、つまり痛くなかった方に軽く反対側の手の親指を当てて、痛かった方に向けて押します。
例えば内側が痛かったら、外から内に向けて押します。
押す、といっても、ほんの少しだけです。
何グラム程度の本当に軽い力だけです。
そのまま1分ほど待つだけでOKです。
もう一度同じように、内側と外側から押してみてください。
もし、まだ痛みがあるようでしたら、もう一度同じようにしてみてください。

橈骨のねじれ

先ほどの肘の骨のねじれは、尺骨のねじれでしたが、もうひとつ、重要な肘の骨のねじれがあります。
それが、橈骨のねじれです。
肘から手首の間(前腕)には、2本の骨があります。
小指側にあるのが尺骨で、親指側にあるのが、橈骨(とうこつ)です。
この前腕の骨は特殊な動きをします。
手のひらを上に向けた状態から、手を内側にひねると、前腕の骨がねじれます。
特に、橈骨が尺骨に回り込むように大きくねじれます。
この、ねじれる動作が前腕の特徴です。
人間は何か手を使って作業をするときは、このように腕をねじって作業をすることがとても多いです。
パソコンを使うときなどは特にそうですね。
このように、腕をねじって手の甲が上に向いている状態が長く続くと、橈骨がねじれると同時に手首側へずれてきます。
こうして橈骨がずれることで、肘に痛みが出てきます。
橈骨がずれているかどうかは、実際に触ってみればわかります。
前腕の親指側の骨を触りながら、肘のほうへとたどっていくと、ちょうど肘のところで小さいクリクリがあります。
それが、橈骨の端っこ(橈骨頭)です。
その周辺を押してみて痛みがあれば、橈骨がずれています。

さて、橈骨の直し方ですが、これは誰かにやってもらう必要があります。
やってもらう人はなるべく仰向けに寝たほうがやりやすいです。
そして、手のひら側を上に向けるようにします。
施術者は、横に座り、片手で橈骨の上の端をつまみ、もう片方の手で橈骨の下の端をつまみます。
そして、そのまま軽い力へ上の方へ(肘の方へ)押します。
このとき、まっすぐ上に押す、というよりは、橈骨のねじれを取るように、軽く外側にねじるようにしながら、上に押すようにします。
また、押すといっても強く押してはいけません。
ほんの少しの軽い力だけです。
そしてそのまま1分ほどじっとしていればOKです。
橈骨頭のあたりを押してみて、痛みが消えているか確認してみてください。

今回は、テニス肘などのように、スポーツなどで痛みが出た場合ではなく、普通の人が何もしていないのに、肘が痛くなってくる場合についてお話ししました。
骨のずれにしても、筋肉のコリにしても、肘が痛くなる原因として共通しているのは、肘を曲げて、前腕をねじる姿勢が長く続いた場合に、痛みが出やすい、ということです。
特に、お仕事でパソコンを使うことが多い場合などは要注意です。
たまに、腕を内側外側にクルクルねじる動きで体操をするといいですよ。