整体院プラスの健康コラム

【枚方市樟葉】整体院プラスの健康コラム

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便秘解消!腸マッサージのポイント

便秘を解消するための方法はいろいろあります。
ヨーグルトを食べたり、食物繊維を多く摂るようにしたり、運動したり…
腸のマッサージをしている、という人も多いかと思います。
今回は便秘解消のための腸マッサージについて、その中でもとくに重要な部分にポイントをしぼってご説明します。

便秘の種類と腸のマッサージ

一口に便秘といっても、原因によっていろいろあります。
大腸がねじれている場合や、直腸部分に詰まりやすい場合などなど。
一般的なのは、弛緩性便秘といわれるものです。
日本人の便秘の中で一番多いタイプで、一般に「便秘」というと、この種類の便秘のことです。
弛緩性というのはどういう状態かというと、一言で言ってしまえば緩んでいる状態です。
腸がしっかり働かずに力が抜けてだらーんとしてしまっているようなイメージです。
なぜ腸が働かなくなるかというと、腸が刺激されないからです。
運動不足だったり、腹筋が弱かったりすると、腸の外側からの刺激が無くなります。
また、乳酸菌が少ない場合や食物繊維などが少ないと、腸の内側からの刺激がなくなります。
これらの症状を改善するために、運動をしたり、乳酸菌や食物繊維などを多く摂るようにしたりするわけですが、腸に外側からの刺激を与える方法の一つとして、腸のマッサージがあります。

腸のマッサージと聞いて一番に思いつくのは、お腹を「の」の字に圧迫してマッサージする方法だと思います。
お子さんを育てた経験のある方は、赤ちゃんに、この「の」の字のマッサージをしてあげた経験があるかと思います。
一番メジャーなやり方ですね。
これも一つのやり方として良いのですが、今回ご紹介する方法は、便が詰まりやすい部分にポイントをしぼって、マッサージしていく方法です。

便が詰まりやすいポイント

大腸は、お腹の外側をグルッと回るような位置にあります。
大腸のそれぞれの部分を詳しく言うと、右脇腹部分を下から上に行くのが「上行結腸」、右の肋骨の一番下あたりから左に向かって、左の肋骨の一番下あたりまでが「横行結腸」、そこから左脇腹を上から下に行くのが「下行結腸」となります。
その先は、S状結腸、直腸へと続きます。
この中で便が渋滞を起こしやすいのは、上行結腸から横行結腸に変わる曲がり角の部分と、横行結腸から下行結腸に変わる曲がり角の部分です。
場所で言うと、右肋骨の一番下あたりと、左肋骨の一番下あたりです。
ここにポイントをしぼって、マッサージで刺激を与えていきます。

腸マッサージのやり方

まずは、仰向けに寝た状態で、両膝を立てます。
次に、両手の人差し指から小指までを揃えて手刀の形にします。
おへそのやや左部分に右手の指先を当て、おなかが軽くヘコむぐらいの力で押します。
反対に、左手の指先を、左の脇腹の肋骨の下あたりに当て、同じようにおなかを押さえます。
そして、押さえているそれぞれの指先で、その下にある大腸を挟んでいるイメージで押さえるようにします。
本当に大腸を押さえようとすると、結構な力で押し込んでしまいますので、あくまで大腸を挟んでいるイメージで、だいたいで結構です。
これで、左側の渋滞部分にアプローチできました。
それでは、腸をマッサージしていきます。
指先で押さえている部分を左右に動かしていきます。
このとき注意するポイントは、ぐいぐい押して圧迫するのではなく、挟んでいる腸を揺らして動かすようにすることです。
揺らして動かし、刺激を与えていきます。
時間としては、30秒から1分ぐらいでいいと思います。
左側が終わったら、右側にも同じように行っていきます。
おへそのやや右部分に左手の指先を当てて押さえ、右の脇腹の肋骨の下あたりに右手の指先を当てて押さえます。
大腸を挟むようにしながら、同じように左右に揺らしていきます。
30秒から1分ほど動かしたら終了です。
このマッサージが終わると、おなかがぐるぐると鳴り出して、おなかが動き出している感じがわかると思います。
また、マッサージの直後にはおならが出やすくなります。

この左側と右側のマッサージを1セットとして、朝昼晩に1回ずつやると効果的です。

それともうひとつ。
朝だけ追加でやったほうがいいマッサージがあります。
場所としては、下行結腸の次にあるS状結腸という部分です。
やり方は、おへその下あたりに両手の人差し指から小指までの指先を揃えて当て(指の先、というより、指の腹です)、軽くおなかがヘコむ程度にぐっと圧迫します。
そこから順番にぐっぐっぐっと順番に下へと圧迫を続けていき、恥骨の上あたりまで押していきます。
下まで行ったらまたおへその下へ戻って、同じことを繰り返します。
時間としては30秒程度でしょうか。
この圧迫のマッサージをすることで、便意が促されるようになります。

腸を揺らすマッサージで腸の働きを活発にし、最後の一押しとして、S状結腸のマッサージで便意を誘発させるようにします。
弛緩性便秘の人は、このマッサージを続けるだけでも、かなりの効果を出すことができますので、ぜひお試しください。