整体院プラスの健康コラム

【枚方市樟葉】整体院プラスの健康コラム

テレビや雑誌では紹介されない、整体師ならではの健康情報を、大阪府枚方市の整体院プラスからお届けします。

自分を好きになるためのヒント

ネガティブな人、自分に自信が持てない人、落ち込みやすい人、うつ傾向の人、完璧主義の人などに共通のことがあります。
それは、みんな自分のことを好きになっていない、ということです。
こう言われてドキっとした人は多いんじゃないでしょうか。
今回は、自分のことが嫌いな人のために、自分のことを好きになるためのヒントをお話ししたいと思います。

自分を客観的に見て褒める

自分のことを好きになれない人は、主観的なものの考え方で、思い込みで自分はそういう人間だと決めつけている可能性があります。
本当のあなたは、あなたが思っているような、ダメな人間でしょうか?
一度自分の人生を振り返ってみましょう。
この時、自分をなるべく客観的にとらえるようにします。
そして、いいことを見つけたら、他人を褒めるように、自分自身を褒めましょう。
自分が嫌いな人は自分を褒めることが苦手です。
でもそんな人でも、他人を褒めることはできます。
自分の性格や、過去の出来事や行動などを思い返し、他人を褒めるように、素直に自分自身を褒めてあげましょう。

自分のいいところを書き出す

みなさんは、自分自身のいいところをわかっていますか?
自分が嫌いな人は、自分のいいところにあまり気づいていません。
それと同じように、ひょっとすると他人に対しても、いいところを見ようとせずに、嫌なところばかりを見ようとしているかもしれません。
その場合は、まず、他人の嫌なところばかりを見るのではなく、いいところを見つけるようにしましょう。
他人のいいところを見ることができるなら、自分のいいところを見ることもできます。
一度、紙に自分のいいところを10個でも20個でも思いつく限り書き出してみてください。
今まで気づいていなかった自分の良さを再発見できるかもしれません。
また、日常生活においても、自分の行動や考え方などに注意してみてください。
「自分って結構いいやつじゃないか」と思える行動に気づくはずです。

やらないといけないことは必ずやる

次は、みなさん耳が痛い話かもしれません。
みなさんの日常の生活の中で、これはやらなといけない、と思っていることがあると思います。
やらないといけない、と言っても、例えば歯を磨くとか、遅刻をしない、といった必ず守らないといけないレベルのものではなく、今すぐやらなくてもそれほど問題にはならないレベルのものです。
例えば、部屋の掃除とか、棚の整頓とか、「まあいいか。また今度で」で済ませられる程度のものです。
今すぐやらなくてもいいレベルという意味では、僕も小学生のときは、夏休みの宿題をほとんど最後の何日かでやっていました。
夏休みの始めの頃は、毎日ちゃんと宿題をしないといけない、と思いながらも、「まあいいか。明日からちゃんとやろう」と言いながら、ギリギリまで日にちが経ってしまっていました。
こういうふうに、やらないといけないのはわかっているけれども、やりたくないので、先延ばしにしてしまい、ともすると、そのまままったくやらないままになってしまう。
こういうことをすると、「なんで自分はちゃんとできないんだ」と自分を責めてしまい、自分のことが嫌いになってしまいます。

こうやって自分を責めてしまうタイプの人は、完璧主義の場合が多いです。
自分でやらなといけない、と思っておきながら、それをできない自分が許せないのです。
こういうタイプの人が、自分を好きになるには、自分が「やらないといけない」と思ったことは必ずやるようにすることです。
これは、客観的な事実としてやらないといけないこと、というよりは、自分がやらないといけないと思ったこと、というのがミソですね。
自分との約束が守れるかどうか、というのが重要なのです。
ただ、完璧主義の人は、必要以上にルールを作って自分を縛り付けてしまう傾向がありますので、やらないといけないと思ったことが、本当にやらないといけないことなのか考えてみてください。
ただ、自分の思い込みでルールを作っているだけだとしたら、「まあ、いいや。これぐらい」といった具合に適当に流してしまうことも重要です。
なるべく完璧主義にならずに、適当に、といったら言い過ぎかもしれませんが、それぐらいの感覚で大丈夫です。

まとめ

今回は、自分を好きになるためのヒントをお話ししました。
失敗したり、うまくできない自分を許せないタイプの人は、完璧主義の人に多いです。
自分自身の理想が高すぎるのです。
もっと気楽に、失敗しても笑い飛ばせるぐらいの余裕を持つようにしてください。
自分を好きになれば、もっと毎日をワクワク楽しく過ごせるようになりますよ。

体の力を抜く方法 どうしても力が入ってしまう理由とそのデメリット

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現代人は、体に力が入ったまま、力が抜けない状態になっていることが多いです。
それどころか、自分が体に力が入っているのかどうかさえ、わかっていないことが多いです。
当院のお客さまでも、施術のときに体に力が入っていることが多く、「力を抜いてください」といっても、力が入っていたことに気づいていない、力の抜き方がわからない、という人が多いです。
今回は、そんな体の力の抜き方がわからない人のために、体に必要以上に力が入ってしまう理由と、力を抜くにはどうしたらいいのかお教えします。

体に力が入る理由

そもそもなぜ体に力が入るのでしょうか。
体に力が入る場面を、ちょっと想像してみてください。
仕事中や、小さいお子さんの面倒を見ているときなど…
人によって場面は違うと思いますが、共通しているのは、緊張している状態である、ということです。
人間は緊張すると、自然と体の筋肉に力が入り、硬くなります。
緊張している状態というのは、何か危険が起こらないか注意している状態であったり、失敗してはいけないような重要な状態であったりします。
こんなときに、何かが起こったときに、自分の身を守り、とっさに対応できるように筋肉に力を入れ、備えているわけです。
一番多く、わかりやすいのは、肩に力が入ることです。
あがり症の人はよくわかると思いますが、緊張していると、自然と肩が上がります。
これは、急所である首周辺を守るためです。
要は、体に力が入っている状態というのは、臨戦態勢になっている、ということです。
もちろん、現代社会において、そんな極度の緊張は必要ありません。
が、それが過剰に反応してしまい、力を入れる必要がないようなときでも、体に力が入ってしまっているのです。

当院のお客様でも、施術中にどうしても力が入ってしまう、という方がおられます。
こういう方は、脚の部分の施術をしているときは脚に力が入り、腕の施術をしているときは腕に力が入っています。
これは、触られている部分を守ろうとしているわけです。

なぜ、体の力が抜けないのか

この、必要のないときに体に力が入ってしまうことのほかに、問題はもうひとつあります。
それは、力の入った状態が続いてしまう、つまり、いつまでも体の力が抜けないことです。
ではなぜ、体の力が抜けないのでしょうか。
それには、交感神経が影響しています。
交感神経とは、主に日中に優位になる、いわば活動するときに働く神経系です。
それに対して、体を休めているときは副交感神経が優位になります。
日中活動しているときは、交感神経が優位になっており、この状態はいわば臨戦態勢になっていますので、筋肉も硬くなる傾向にあります。
そして、日中の仕事が終わり、夜家に帰って体を休めることができる状態になると、副交感神経が優位になってきます。
副交感神経が優位になると、体はリラックスし、力が抜けていきます。
すると、硬くなっていた筋肉も緩んできます。
これは、1日の中の大きな流れだけではなく、日中でも、緊張する場面とリラックスする場面とで、交感神経と副交感神経とが強くなったり弱くなったりを繰り返しています。
通常の場合であれば、この交感神経と副交感神経の切り替えが正常に行われ、自然と体の力が抜けますが、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできずに、交感神経が優位の状態が続いてしまうと、体の力をうまく抜くことができなくなってしまいます。
いわゆるONとOFFの切り替えがうまくできなくなっている状態なのです。

ではなぜ、ONとOFFの切り替えがうまくできないのでしょうか。
大きな要因は、ストレスのせいです。
自律神経の問題には、ストレスが大きく関わっています。
性格的にストレスを抱え込んでしまいがちな人、ストレスをうまく発散することができない人は、体が緊張している交感神経優位な状態から、仕事が終わり、本来であれば、リラックスして体が緩んでいくような状態であっても、うまく力が抜けなくなってしまいます。
そして、そのような緊張状態が続くことによって、それがまたストレスになり、自律神経に影響を及ぼす悪循環となってしまうのです。

体の力が抜けないことで起こるデメリット

筋肉のコリ

では、実際に体の力が抜けないことで、どんなデメリットがあるのでしょうか。
先ほどお話ししましたが、体で力が入りやすい場所として多いのは、肩、首まわりです。
例えば仕事でパソコンに重要な数字を入力しているときや、多くの人の前でプレゼンをしているときなど、人は緊張していると、肩が上がります。
これは、肩に力が入っている証拠です。
いわゆるいかり肩の状態です。
そして、この状態が長く続くと、うまくリラックスして力を抜くことができなくなり、常に肩に力が入った状態が続いてしまいます。
肩に力が入っているということは、筋肉は常に緊張して収縮した状態になっています。
筋肉はリラックスしていると弛緩、つまり緩んでいる状態になっていますが、緊張すると、筋肉は収縮します。
この筋肉の収縮状態が続き、うまく筋肉を緩めることができないと、筋肉はどんどん硬くなっていってしまいます。
筋肉が硬くなると、その部分の血流が悪くなります。
肩であれば、肩周辺の血流が悪くなります。
血流が悪くなれば、さらに筋肉は硬くなります。
そしてまた筋肉が硬いと血流が悪くなり、、と悪循環に陥ってしまいます。
この、肩の血流が悪くなり、筋肉が硬くなっている状態がいわゆる肩こりです。

スポーツなどのパフォーマンスが下がる

スポーツをやっていると、「体の力を抜きなさい」とよく言われますね。
人間の体は全体が連動して動くようになっていますが、体に力が入っていると、一部分だけを使って動作しようとしてしまいます。
そのため、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうのです。
野球のピッチャーなら、「腕の力だけで投げる」、ゴルフなら、「腕の力だけでスイングする」、といった具合です。
体の力が抜けると、全身をうまく連動させることができるようになるので、スポーツのパフォーマンスが上がります。
ここでは、スポーツを例に出しましたが、日常生活の動作においても同様です。

骨のゆがみ

筋肉が硬くなってしまう、ということでいうと、骨のゆがみも関係してきます。
「体に力が入って筋肉が硬くなることと、骨のゆがみとどう関係があるの?」と思われるかもしれません。
実は、骨がゆがんでいるのは、筋肉が硬くなっているせいです。
どういうことか、ちょっと説明します。
体にある骨には、それぞれいくつかの筋肉が付着しています。
これを骨格筋といいます。
そして、これらの筋肉が収縮したり弛緩したりすることで、骨を動かします。
簡単に説明します。
ひとつ骨を想像してください。
その骨の両側に筋肉がついています。
右側の筋肉が収縮すると、骨は右へ引っ張られ、左側の筋肉は伸ばされます。
逆に左側の筋肉が収縮すると、骨は左へ引っ張られ、右側の筋肉は伸ばされます。
これが体の関節が動くメカニズムです。
つまり、骨を動かしているのは、筋肉なのです。
ですから、先ほどの例でいくと、例えば、右側の筋肉が、力が入ったままの状態で硬くなってしまっていたとしたら、骨は右側へ引っ張られたまま、元の状態に戻らなくなってしまうわけです。
これがいわゆる骨がずれた状態です。

骨のゆがみを矯正する施術方法としても、骨からのアプローチと筋肉からのアプローチがあります。
矯正したい骨の周辺の筋肉を緩めることで、骨を元の位置に戻します。
逆に、骨にアプローチして矯正することで、結果的に周辺の筋肉を緩める、ということもできます。
これは、施術方法によって得意不得意とするところもありますし、場所によってもいろいろ変わってきますので、その時々に施術方法を選択していくことになります。

歯のくいしばり

体の力が抜けないということでいうと、歯のくいしばりのクセがある人が多いです。
特に寝ているときに、顎に力が入って、歯をくいしばるクセがあることが多いです。
本来、睡眠中は体の力が抜けている状態のはずですが、その時さえも力が入っているので、体が休息できません。
また、歯のくいしばりというと、寝ているときだけのような気がしますが、普通に起きているときでも、無意識に歯をくいしばっていることがあります。
これも体に力が入ってしまうパターンと同様に、体が緊張している証拠です。

歯をくいしばっていると、歯への損傷、周辺の炎症などによる痛みはもちろん、首周りの筋肉も硬くなってしまい、そこから首コリや、頭痛やめまいなどを引き起こしてしまいます。

自律神経失調症

さきほど、自律神経のON、OFFがうまくできずに、体の力が抜けなくなってしまう、ということをお話ししましたが、逆もまたしかりです。
いつも緊張して、体に力が入っている状態が続いてしまうと、交感神経が優位な状態ばかりが続き、うまく、リラックスできなくなってしまいます。
この状態が続いてしまうと、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできずに、自律神経のバランスがくずれ、自律神経失調症になってしまう場合があります。
自律神経失調症になると、頭痛や動悸、全身のだるさ、内臓の調子が悪くなったりと、ありとあらゆる面で悪影響が出てきてしまいます。

不眠症

さきほどの自律神経失調症と関係するのですが、体に力が入った状態が続き、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできないと、睡眠にも影響を及ぼすようになってしまいます。
通常、夜になって体を休ませていると、副交感神経が優位となり、体がリラックスした状態になってきます。
そして、入眠時間が近づくにつれ、リラックス状態が深くなっていき、スムーズに睡眠に入ることができます。
しかし、自律神経が乱れ、いつまでもリラックスできなくなっていると、スムーズに入眠することができなくなってきてしまいます。
わかりやすくいうと、いつまでも目が冴えた状態になってしまうのです。
また、少し寝付けたかと思っても、すぐ目が覚めてしまったり、時間的にはしっかり眠ったつもりでも、眠りが浅く熟睡できていなかったり、といったことにもなってしまいます。

体の力が抜けることによるメリット

常に体に力が入っていると、筋肉が緊張し、血流が悪くなってしまいます。
また、緊張して硬くなっている部分に、必要以上に負担がかかってしまいます。
しかし、体の力が抜けていると、体全体の力をうまく使えるようになるので、一部分にかかる負担が減り、筋肉がゆるんでいると、血流もよくなります。
結果、肩こりや腰痛などになりにくい体になります。

その他、日常の動作においても、体に力が入っていると、全身を連動して使わずに、一部分だけを使って動作しようとしてしまいます。
そのため、体に負担がかかってしまいます。
スポーツに例えるとわかりやすいのですが、野球のピッチャーなら、「腕の力だけで投げる」、ゴルフなら、「腕の力だけでスイングする」、といった具合です。
これは、日常の動作においても同様です。
体の力が抜けると、全身をうまく連動させることができるようになるので、軽い力で動作できるようになり、体への負担がかかりにくくなります。

このように、体の力が抜けるようになると、日常生活において、大きなメリットがあります。

体の力が抜ける感覚を感じよう

常に体に力が入っている人は、今現在力が入っていることにさえ、気づいていないことが多いです。
当院のお客様でも、「力を抜いてください」といっても、「力を入れているつもりはない」と答えられる方が多いです。
体の力が抜けた感覚がわかっていないと、いくら体の力を抜こうとしても、うまく力が抜けているのかどうか、わからなくなってしまいます。
ですので、体の力を抜く方法をお教えする前に、まず体の力が抜ける感覚をしっかり感じてほしいと思います。

胸の前で両手で押し合い

両手を合わせる

  1. 拝むときのように、胸の前で両手のひらを合わせてください。
  2. 軽く肘を上げて、手首の角度が90度になるようにしてください。
  3. 右手は左へ、左手は右へ力を入れ、両手で押し合うように力を入れてください。
  4. 思い切り力を入れたまま、1分間持続するようにしてください。
  5. 1分経ったら、力を抜いて、腕をだらりと下げてください。

腕が疲れてこれ以上力が入らない状態になっていると思います。
この感覚を感じてください。
この状態で腕を上げたり、下げたり、動かしてみてください。
腕はとても疲れているはずなのに、いつもより、簡単に腕を動かせることに気づくと思います。
力を抜いて体を動かすのは、こんな感覚です。

肩を思い切り上げる

肩を上げる

  1. 肩に力を入れ、肩を上に上げます。
    なるべく力を入れて肩を上げたほうがいいのですが、肩こりの人などは、あんまり力を入れすぎると首すじがピキっとつってしまうことがあるので、力は加減してください。
  2. そのまま1分間肩を上げたままにしてください。
  3. 1分経ったら、力を抜いて、肩を下ろしてください。

肩がだる重く感じると思いますが、すぐに肩が軽くなったような感覚になると思います。
この感覚を感じてください。
鏡を見ると、いつもより肩の位置が下がっていることに気づくはずです。

体の力を抜く方法

深呼吸

さて、ここまで長々とお話ししてきましたが、いよいよ本題の体の力を抜く方法をご説明します。
まずはとっても簡単なものから。
深呼吸です。
特にむずかしいことはありませんが、吐くことを意識するようにしてください。
細くゆっくり息を吐くように意識します。
息を吐くときに、体の力が抜けて筋肉が緩みます。
体が緊張しているときは、肩が上がっていることが多いので、息を吐くときに、意識的に上がっている肩を下ろすようにしてください。
こうして、深呼吸を何回か繰り返してください。

大きくため息

深呼吸ではうまく力が抜けない、という場合は、意識的にため息をついてみてください。
それも、「ほっ」という程度ではなく、「はーっ」と大きくため息をつくようにしてみてください。
肩をわざと下げるようにして、体を使って大げさにすると、さらに効果が上がります。

呼吸法

次に、呼吸法でリラックスする方法です。
まず、体の中にある息を全部吐き切ります。
次に、4秒かけて鼻から息を吸います。
息を吸ったら、軽く数秒息を止めます。
その後、8秒かけて鼻、もしくは口から息を吐きます。
息を吸うときよりも、吐く方を長くすることで、体がリラックスします。
この、吸う-止める-吐く、を1サイクルとして、3、4回繰り返すようにしてください。

呼吸の方法としては、腹式呼吸をするようにしてください。
腹式呼吸をすることによって、副交感神経が優位になり、体がリラックスします。

一気に脱力

筋肉の性質として、ぐーっと力を入れて筋肉を収縮させ、その後、一気に力を抜くと筋肉がゆるむ、という性質があります。
これを利用します。

肩を上げ、ストンと落とす

息を吸いながら、もしくは、息を止めながら、ぐーっと全身に力を入れます。
特に肩周辺に力を入れて、肩を上げるようにします。
5秒~10秒程度ぐーっと力を入れたら、その後、一気に全身の力を抜きます。
肩はストンと落ちる感じになります。
そしてこの時、自然と息を吐きます。
力を入れた後、一気に脱力すると、筋肉はゆるみます。
数秒間筋肉の力が抜けてだら~んとしている感覚を味わってください。
この、力を入れて一気に脱力、を何回か繰り返すようにしてください。

ぼーっとする

常に脳をカリカリ動かしていると、緊張状態が続いて、無意識に力が入ってしまいます。
ですので、脳の力を抜くことも意識してみてください。
緊張状態が続いたと思ったら意識的に、ぼんやり遠くを見ながら、ぼーっとしてみてください。
脳の緊張がほぐれると、自然と体の力も抜けます。
うまくぼーっとできない場合は、目をつぶってもいいです。

子供の頃を思い出してほしいのですが、意識しなくても1日に何度かぼーっとしていることがあったと思います。
実はこれは、脳の情報が整理整頓される大事な時間なんです。
仕事に追われて頭がパニックになっている人は、一旦ぼーっとして頭をリラックスさせると、頭がリセットされ、体の力も抜けて一石二鳥です。

肩周辺もまとめて力を抜く

これは、力の抜き方、というより、うまく力を抜くためのポイントなのですが、例えば、肩の力を抜こうと思ったとき、肩だけを意識していると、うまく力が抜けません。
肩の力を抜くときは、肩だけを意識するのではなく、首や背中など、肩の周辺もまとめて、もっと言えば、上半身全体の力を抜くように意識してください。

意識的に肩を下げる

肩の力を抜いて、肩を下げようと思ってもうまくいかない場合は、肩の力を抜こうとするのではなく、意識して、わざと肩を下げてみてください。
自然と肩を上げる力が相殺されます。
その意識的に肩を下げた状態から、力を抜くようにしてみてください。
肩が下がった状態を維持できると思います。

最低限の力を使う

体の力が抜けない人は、日常の動作で必要以上に力が入っていることが多いです。
と、言われてもピンと来ない人が多いと思うので、ちょっと確認してみましょう。
まず、どんなものでもいいので、あなたの周りにある小さいものを見つけてください。
お仕事中の場合は、ボールペンやパソコンのマウスなど。
家の場合は、テレビのリモコンやコップなど。
どんなものでも結構です。
では、その小物を普通に掴んで持ちあげてください。
はい、いつも通りですね。
では次に、その小物を必要最低限の力で持ちあげてみてください。
小物が落ちるか落ちないか、なんとか持ち上がるぐらいの力です。
どうでしょう。
さっき、普通に持ちあげたときと比べてどうでしたか?
驚くほど軽い力で持ち上げることができることに気づいたはずです。
もう一度いつものように小物を持ちあげてみてください。
ほんの小さなものを持ち上げるだけなのに、手の力はもちろん、肘が上がっていたり、肩まで力が入っていたりしていませんか?
そうなんです。
日常の動作にそんなに力は必要ないんです。
それなのに、普段からひとつひとつの動作に力が入ってしまっているために、体が常に緊張状態になってしまっているのです。
これは体の使い方のクセみたいなものですから、意識することで変えることができます。

まずは、日常の動作で、どれだけの力が入っているか意識してみてください。
お箸を持つ手にも力が入っているはずです。
そして、力が入りすぎていることに気づいたら、なるべく力を入れないように気をつけましょう。
これを日常の動作すべてで注意するようにします。
冷蔵庫を閉める力、コップを持つ力、えんぴつを持つ力、マウスをクリックする力。
すべての動作について、必要最低限の力を意識してみてください。
慣れてきたら、普段から力が入ってしまうクセがなくなってきます。

ストレスをためず、リラックスできる工夫をしましょう

ストレスを抱え込んでしまう人の特徴として、完璧主義の人や神経質な人が多いです。
少しぐらいの失敗でくよくよせずに、「まあいいや。なるようになるさ」といったぐらいの、楽観的な気持ちを持つようにすること。
そして、すべてのことに100%の完璧を求めずに、どうでもいいことであれば、2、30%程度でいいぐらいの心持ちでいるようにするといいと思います。

あとは、自宅で、なるべくリラックスできる環境を整えるようにしてください。
寝る直前まで煌々と明るい照明をつけるのではなく、少しずつ暗くしたり、間接照明に切り替えたりして、まぶしく感じない工夫をしたり、お風呂にゆっくり浸かるなどして、リラックスするようにしましょう。

さあ、「体の力を抜く方法」を実践しましょう

今回は、体の力の抜き方がわからない人のために、体の力を抜く方法をお伝えしました。

常に体に力が入るクセがある人は、緊張や自律神経の乱れなどから、常に体がこわばった状態になっています。
体の力が抜けないことで、肩こりや腰痛などの体の痛みを引き起こしたり、自律神経失調症不眠症などになってしまうこともあります。
うまく体の力が抜けるようになれば、むだな力を使わずにすむようになり、体の血流がよくなって、コリやこわばりが取れるようになってきます。
また、深くリラックスできるようになり、心身ともにしっかり休むことができるようになります。

体の力が抜けない人は、日常生活において、体に力が入っていることに気づいていないことが多いです。
まずは、今力が入っていることに気づくことが大事です。
そのうえで、今回ご紹介した方法を試していただき、自分に合った方法を実践してみてください。
体に染みついたクセはなかなか治りませんが、少しずつ体の力が抜けるようになってくると思います。

以上、「体の力を抜く方法 どうしても力が入ってしまう理由とそのデメリット」でした。

膝の痛みの原因

膝が痛くなったときに、病院で診てもらうと、よく言われるのが、「膝の軟骨がすり減っている」です。
たしかにそれも原因のひとつですが、そういわれたからといって、じゃあどうすればいいの、といったところだと思います。
今回は、膝の痛みの原因を考え、じゃあどうすればいいのか、ということをお話ししていきたいと思います。

膝が痛くなる大きな2つの原因

膝が痛いときに、病院で痛み止めをもらったり、膝に注射をしてもらったところで、そのときの痛みは和らぐかもしれませんが、結局その場しのぎになってしまうことが多いです。
若いときであれば、多少膝が痛くなっても、それほど苦にならずに、しばらくすれば勝手に楽になるかもしれませんが、膝に負担がかかっている状態が長く続き、それに加齢が加わってくると、なかなか改善は難しくなってきてしまいます。
ですので、膝痛に関しては、その場しのぎの対症療法ではなく、根本から改善していく必要があるのです。
つまり、なぜ軟骨がすり減ってしまうほど膝に負担がかかっているのか、を考える必要があります。
大抵の場合、軟骨云々よりも、膝にかかっている負担を軽減することで、膝の痛みは改善することが多いです。
ということで、ここでは、膝に過度な負担がかかってしまう、よくある2つの原因をあげてみます。

膝に負担がかかる一つ目の原因

一つ目は、体のゆがみからです。
一口に体のゆがみといっても、体全体のバランスの問題と、膝そのもののゆがみの問題があります。
体のバランスがくずれて膝に負担がかかってしまっている場合は、例えば、体重が右側にかかってしまっている場合は、右膝のほうに負担がかかりやすいですし、前後のバランスで前側に体重がかかってしまっている場合は、膝の前側に負担がかかりやすくなってしまいます。
その場合は、体のバランスをくずしてしまっている原因を見極め、調整していく必要があります。
よくあるのは、骨盤のゆがみですね。
骨盤のゆがみが全身に与える影響は大きいので、骨盤がゆがんでいると、体のバランスはくずれてしまいます。
他には、股関節のゆがみであったり、足首のゆがみであったり、もちろん上半身のゆがみも、猫背なども影響します。
ですから、整体で根本的に問題を解決していこうと思ったら、体全体を見ていく必要があるのです。
また、体全体のゆがみという意味では、膝以外の部分がゆがんでいるせいで、膝が正常な動きができずに負担がかかってしまう、ということもあります。
例えば、股関節が内股になっていたら、普通の状態で膝を曲げ伸ばしするよりも、膝に負担がかかってしまいます。
このように、膝が正常な動きができないせいで、負担がかかってしまうパターンもあります。

次に、体全体のバランス、ゆがみ、というのに対して、膝そのものがゆがんでしまっている場合もあります。
要は、膝関節のズレですね。
太ももの骨(大腿骨)に対して、すねの骨(脛骨)がどのようにずれているのか見ます。
ずれ方としては、前後、左右、それと、内旋、外旋のねじれがあります。
当然、前後左右にずれてしまうと、バランスがくずれ、膝の片方ばかりに負担がかかってしまうので、痛みが出やすくなります。
(ここで言っている片方への負担、というのは、右脚または左脚、という意味ではなく、どちらか片方の脚の膝の内側もしくは外側に負担がかかってしまう、という意味です。)
私の経験則ですが、これらのねじれの中で、膝痛を訴える人が多いのは、外旋のねじれです。
つまり、太ももに対して、膝下が外にねじれているパターンです。
太ももには、大腿四頭筋という太い筋肉があります。
この筋肉が膝を越えて膝下まで繋がっているのですが、膝がねじれることによって、この筋肉が引っ張られて痛みを起こします。
このねじれ方をしている人は、いわゆる膝が内に入っている状態になっていることが多いです。
まっすぐ立っている状態で膝が内側を向いてしまう人や、座っている状態から立ち上がるときに、内股になってしまう人がこれに当たります。
膝が内側を向いて、膝下(脛骨)は外側を向いている状態になります。
膝は前を向いている状態で、膝下だけがねじれている場合は、足先を見れば外を向いているのですぐわかるのですが、股関節が内股になり、膝が内側を向いてしまうと、その下で外側にねじれていても、足先はそれほど外側を向かなくなってしまうので、見落とさないように注意が必要です。

膝に負担がかかる二つ目の原因

二つ目の原因は、筋肉です。
膝周辺の筋肉がしっかりと膝を支えることができなくなると、膝関節に負担がかかり、痛くなってしまいます。
ではなぜ、膝周辺の筋肉がしっかり機能しなくなってしまうのでしょうか。
まず、年齢が比較的若い人の場合は、膝周辺の筋肉が固くなっていることからきていることが多いです。
筋肉は動かさないと、どんどん固くなっていってしまいます。
仕事などで同じ姿勢でずーっとパソコンを見つめていると、肩がガチガチに固まってきますよね。
それと同じです。
普段から歩いたり、走ったりして脚をあまり動かしていないと、脚の血流が悪くなり、脚の筋肉が固くなってしまいます。
筋肉というのは、収縮することで力を発揮します。
何もしていないとき、力が抜けて筋肉が適度に伸びている状態であれば、力を入れたときに、筋肉が収縮して力を発揮するのですが、普段から筋肉が固くなってしまっていると、そこから収縮させて力を発揮することができなくなってしまいます。
つまり、筋肉が固くなってしまっていると、本来の力を発揮することができなくなってしまうのです。
ですから、膝周辺の筋肉が固くなってしまっていると、膝をしっかり支えることができなくなり、膝に負担がかかりやすくなってしまうのです。
このタイプの人は、普通に歩いているだけであれば、痛みを感じなかったり、逆に歩いているうちに筋肉が柔らかくなり、膝の痛みが楽になってくる人もいます。
こういう人は、普段からしっかり運動して、筋肉を柔らかくしておくことが大事になってきます。
ただし、筋肉をつけるような、がっつりした運動や筋トレといったものではなく、軽いジョギング、水泳など、体を軽く動かして、筋肉をほぐすようなイメージで運動するようにすればいいかと思います。

次に、膝周辺の筋肉がちゃんと機能しなくなってしまうパターンとしては、筋肉が弱ってしまっている場合があります。
筋肉自体が弱ってしまっていれば、当然、筋肉が必要な力を発揮することができなくなってしまいますので、膝をしっかり支えることができなくなり、膝に負担がかかってしまうわけです。
傾向としては、やはり高齢者の方に多いのですが、最近では若い女性の方でも、筋肉が弱すぎることが多いです。
こういうタイプの人は、しっかり運動や筋トレをして、筋肉を強くする必要があります。
ただ、すでに膝が痛くなってしまっている場合は、運動をしようとしても痛くてできないことが多いです。
そういった場合の運動方法は次の記事でご紹介しますので、参考にしてください。

負担がかかりにくい筋トレまとめ

おわりに

さて、今回は、膝に負担がかかってしまう2つの原因についてお話ししました。
その原因とは、体のゆがみと、筋肉の問題です。
もちろん、今回ご紹介したパターンのうち、1つだけが原因になるわけではなく、それぞれの原因が複合していることも多いです。
ですので、しっかり検査をしたうえで、対処していく必要があります。

あと、膝痛のときに病院でよく言われる「加齢」についてですが、加齢と言われると、歳をとるとどうしようもない、というイメージになってしまいますが、そんなことはありません。
ようするに、加齢で筋肉が弱ってしまっているわけですから、しっかり歩いたり運動をしたりして、膝周りの筋肉を強くするようにすれば、膝痛になりにくくなります。
ただし、膝への負担が長く続いてしまい、骨が変形してしまっている場合は、なかなか思うようには改善しないかもしれません。
しかし、その場合でも、筋肉を鍛えることでマシにすることはできますので、やはり運動は重要になってきます。

最後にもうひとつ注意点として言っておきたいのは、膝は痛くなる前に普段から運動しておくことが大事だということです。
膝は一度痛くなってしまうと、何か運動をしようと思っても、膝が痛くてなかなかできなくなってきてしまいます。
こうなってくると、歩くことさえもおっくうになってきてしまい、だんだん体を動かすことが少なくなってきてしまいます。
そして、体を動かさないため、さらに脚が弱っていってしまう悪循環におちいってしまいます。
ですから、これは、膝に限ったことではないのですが、痛くなる前に普段から運動をして、鍛えておくことが大事なのです。

健康のために筋トレをしたい方へのアドバイス

今回は、筋トレを始めたいと思っている方へのアドバイスをしたいと思います。
といっても、今回のお話しは、ゴリゴリに筋トレをして、ムキムキになりたい人向けではありません。
普段あまり運動をしていなくて、健康のために筋トレを始めようかな、と思っている人向けです。
ですので、筋トレ初心者で、それほど体に負荷をかけない筋トレをしようと思っている人に最適です。

始めは控え目に

まず1つ目。
日頃運動をしていない人にとって、これが一番重要です。
それは、いきなり多い回数で頑張りすぎない、ということです。
今までほとんど運動をしない毎日を過ごしていたのに、突然、腹筋や腕立て伏せを一生懸命やってしまうと、体に負担がかかりすぎてしまいます。
次の日に、「たったあれだけで、こんなに体が痛くなるのか」と思うぐらい、筋肉痛になります。
初めのうちは回数を加減して、慣れてきたら徐々に回数を増やしていくようにしてくだい。

他の部分に負担がかからないように

筋トレのやり方によっては、体の他の部分に負担がかかってしまうものもあります。
例えば腹筋を鍛える場合。
仰向けに寝た状態から、上半身を起こしますが、このとき、膝を曲げずに伸ばしたままにしていると、腰に負担がかかってしまいます。
腰痛持ちの人にとっては、腰痛を治したいと思って、腹筋をしているのに、結果的に腰を痛めてしまう、ということになりかねません。
腹筋をする場合は、必ず、両膝を曲げた状態で行うようにしてください。
それともうひとつ。
腹筋で上半身を起こすときですが、上半身を完全に起こす必要はありません。
軽く背中を浮かす程度でも十分です。
上半身を動かす範囲を小さくする分、回数を多くすれば結構です。

無理をしない

決して無理はしないでください。
何日も筋トレをやって、体が慣れてきたとしても、必要以上に無理をすると、体を痛めてしまうことがあります。
また、腰を痛めないように、膝を曲げて腹筋していても、その日の体調によっては、腰を痛めてしまうことがあります。
体の調子に気を付けながら、無理をしないように注意してください。

本やテレビなどで筋トレを紹介している場合、1日何回何セットやるように言っていたりしますが、その通りに守る必要はありません。
最適な回数などは、人によって変わってきます。
教えられた回数を目安にしながらも、自分の体と相談しながら、無理をしない程度にするようにしてください。

筋トレの効果としては、筋肉を強く太くする、ということがありますが、実はもうひとつ、利点があります。
それは、適度に筋肉を動かすことで、筋肉に柔軟性が出る、ということです。
普段から体を動かしていて、がっつり筋トレをやっている人にとっては、多少筋肉を動かしたところで大した変化はありませんが、普段あまり体を動かしていない人にとっては、ちょっと筋トレをするだけでも、運動になります。
ただし、必死に筋トレを行なった場合には、筋肉が傷ついてしまいますので、筋肉を柔軟にする運動のような効果は期待できません。
ある程度無理をしない程度でやめた場合に、こういった効果がある、ということです。
考え方によっては、筋トレもそういう風に捉えることができますので、とにかく筋肉を強くすることばかりを考えて無理をしないようにしてください。

休む日をつくる

とにかく筋トレとなると、毎日毎日かかさずに続けていかないといけないもの、と思ってしまいがちですが、実は、休む日をつくらずに毎日筋トレを続けていると、逆に効率が悪くなってしまいます。
なぜこういうことが起こるのかをご説明する前に、筋トレなどによって筋肉が強くなる仕組みをご紹介しておきます。

まず、筋肉は動かすことによって疲労していきます。
当たり前ですね。
力作業をすると、体が疲れます。
そして、そこからさらにどんどん筋肉を疲労させていくと、筋肉が傷ついていきます。
筋肉が傷つくと、体はその傷ついた筋肉を再生していきます。
体としては、筋肉に負担のかかる作業において、筋肉が傷ついてしまっているわけですから、また同じように筋肉が傷ついてしまわないように、以前よりも強くて太い筋肉を生成します。
筋トレはこの状況をわざとつくりあげているわけです。
筋肉に負荷をかけ、その筋肉を傷つけていき、そして、その筋肉を再生させることで、筋肉を強くしていっているのです。

さて、それではどうして筋トレを休む日を作ったほうがいいのかというと、さきほど説明したように、筋トレによって傷ついた筋肉を再生することによって、筋肉は強くなっていきます。
つまり、筋トレそのものによって、筋肉が強くなるわけではなく、筋トレをしたそのあとに、筋肉は強くなっていくわけです。
ですから、筋トレを効率よく行うためには、しっかり筋肉を再生する時間を確保してあげることが大事になってきます。
それなのに、休む日を作らずに、筋トレを毎日続けていると、筋肉を再生する時間が十分に確保できず、疲労ばかりがたまってしまい、効率が悪くなってしまう、というわけです。

では、どれぐらいのペースで休めばいいのか、ということですけれども、これがもし、本気で筋トレをしてムキムキになりたいような人であれば、1回の筋トレがかなり負担がかかるので、休憩もそれなりに必要になってきますが、健康のために筋トレを行うぐらいであれば、そこまで絶対的に休みが必要なわけではありません。
ですから、3日に1回とか4日に1回とかのペースで筋トレを休む日を作ればいいと思います。
ただし、筋トレにかなりの負担を感じている場合は、1日おきぐらいのペースでも全然大丈夫です。
ご自身の体の調子で判断されればいいかと思います。
もうひとつの方法としては、いくつかの筋トレを2つぐらいのグループに分け、日によって今日はAグループの筋トレ、次の日はBグループの筋トレ、というように同じ筋トレが毎日続かないようにしてもいいと思います。

1セットでやめない

よくテレビの筋トレの紹介などで、「10回を1セットとして、3セットやるようにしましょう」などと言ったりしますね。
「なんで何セットとかにわける必要があるの?」と思うかもしれませんが、実はこの、何セットやるか、というところにミソがあります。
さきほどお話ししたように、筋トレというのは、筋肉に負荷をかけ、傷つけることによって、筋肉を強くしていくことです。
ですので、筋肉がさほど疲れていない程度で筋トレをやめていたら、筋肉は強くなりません。
例えば、腕立て伏せをやっていたとします。
最初のうちは余裕でできます。
しかし、だんだんと筋肉が疲れてきて、やがて、「もう無理だ」という限界がきます。
でも、筋肉を強くしようとすると、ここでやめてはいけません。
この限界を超えたところからさらに筋肉を傷めつけることで、筋肉は強くなっていきます。
そして、いっぱいいっぱいまでやったところで、1回休憩し、少し筋肉に力が戻ってきたところで、そこからさらに2セット目に入ります。
今度は1セット目より、早くに限界がやってきます。
しかしここであきらめずに続けることで、さらに筋トレの効果がアップします。
ここに、1セットでやめてしまわずに、何セットかを繰り返し行う意味があります。

「さっきまで、無理をするなと言っていたのに、矛盾しているじゃないか」と思われるかもしれません。
そうですね。
ただ、これも加減の問題です。
本当に体の限界を超えて、何セットも続けるようにいっているわけではありません。
でも、せっかく筋トレをするんだったら、まったく強くならなければ意味がありません。
何セットもやる必要はないかもしれませんが、例えば、限界ぎりぎりまで腕立て伏せをやったとします。
そこで一旦2、30秒ほど休憩します。
そこからさらに、腕立て伏せを、数回程度、できる限り行うようにします。
これだけでも全然効果が違ってきます。
もちろん、それができなければ、1セットだけでも全然大丈夫です。
あくまで、筋トレの効果を考えたうえで、ご自身の判断で加減してもらえればいいかと思います。

おわりに

さて、今回は健康のために筋トレをしたい人のために、いくつかのポイントをご紹介しました。
年齢を重ねるとどうしても筋肉は弱くなっていきます。
ですから、筋トレや運動をして体を強くするのは重要です。
今回お伝えした中で、一番言いたいことはやはり無理をしない、ということです。
ご自分の体調に合わせて、適度な筋トレをするようにしてください。

こちらのページで負担のかかりにくい筋トレのやり方をいくつかご紹介していますので、よろしかったらご覧ください。

負担がかかりにくい筋トレまとめ

肩関節の上側が痛い

肩こりや首こりでお悩みの方は多いと思いますが、首や肩周辺の痛みから、腕の方まで痛みが広がってきてしまっている、という方も多いと思います。
今回は、この肩関節周辺の痛みについて、特に肩関節の上側から上腕にかけて痛む場合についてお話しします。

肩関節上側の痛み

今回お話しする、肩関節周辺の痛みについてですが、もし、その痛みが激しいものであったり、痛みで腕を上げられなかったりする場合は、今回のお話には該当しません。
こういった場合は、いわゆる五十肩や首の影響などの可能性が高いです。
今回お話しするのは、そこまで痛みは強くないけれども、肩関節の上側から上腕にかけて、不快な痛みがあり、首・肩から痛みが繋がっているような場合についてです。

さて、肩関節の上側の痛みですが、痛みを感じている筋肉の名称でいうと、三角筋という筋肉になります。
有名な筋肉ですので、聞いたことがある、という人も多いと思います。
この三角筋という筋肉は、腕を上げたときに働く筋肉です。
重い荷物を持ち上げるときなどはもちろんですが、買い物袋を両手にぶら下げて持っているときなども、この筋肉に力が入っています。
しかし、「今日は重いものを持ったので肩周りが痛くなった」という場合は、通常の筋肉痛などと同じように、しばらくすれば勝手に治ってしまいます。
私の感覚としては、今回のように、肩こりがいつまでも治らないのと同じように、肩関節周りの痛みもいつまでも治らないような場合は、ちょっと違うと思います。
おそらくこういった方の肩周りの痛みの原因は、一時重い物を持って疲れる、というよりは、ほんのすこし肩を上げている状態を長い時間続けていることが多いと思います。
例えば、一日中パソコンを使っていて、マウスを持ち続けている場合など。
マウスを使っていると、知らず知らずのうちに、肩に力が入り、少し腕を持ち上げたような格好になってしまっていることが多いです。
つまり、パソコンを使っている間中、肩周りの筋肉が緊張したままの状態が続いてしまう、というわけです。
このときに緊張している筋肉がさきほど話した三角筋です。
これはパソコンに限ったことではありません。
何か物を書く時もそうです。
どうしても肩に力が入って腕が少し上がってしまいます。
家事で包丁を使うときなどもそうですね。
必要以上に肩周りに力が入ってしまうことが多いです。

ですから、こうした肩の上側に痛みがある方は日常に気をつける動作として、肩を緊張させない、必要以上に上腕に力を入れない、ということが大事です。
例えばマウスを使うときは、肩の力を抜くように注意して、腕を自然に下ろした感じで手を動かすようにします。
さらに、腕が上がってしまわないように、マウスを置いている机の高さなどにも注意する必要があります。
高さが合っていない机だと、どうしても腕を上げざるを得ない場合も出てきてしまいます。

三角筋のストレッチ

それでは、三角筋のストレッチをご紹介します。
まずは、右肩の三角筋を伸ばす場合です。

  1. 右腕を体の前に袈裟懸けするような感じで、左わき腹の方へ下ろします。
  2. 左手で右肘のあたりをつかみます。
  3. そのまま、左下の方へ右腕を引っ張るようにします。
  4. このとき、腕を横の方に引っ張るようにすると、三角筋の横側が伸び、下側に向けて引っ張るようにすると、三角筋の上側が伸びます。 ご自分が一番心地よく伸びている感じがある方向へ引っ張るようにしてください。
  5. 20秒ほどそのままにします。呼吸は止めないように、また無理はしないようにしてください。
  6. 20秒経ったら、左側も同じように伸ばしてください。

三角筋を動かす体操

ストレッチも効果がありますが、動かすことによっても、筋肉をやわらかくすることができます。
まずは腕を回す体操です。
これはとくに考えることはありません。
腕を伸ばして、大きく腕を回せばいいのですが、いくつか注意点があります。
腕を回す方向として、前回し、後ろ回しがあります。
(クロールのときの回し方が前回し、背泳ぎが後ろ回しです。)
三角筋に痛みが出ている人は、猫背になって、巻き肩になっている場合が多いので、肩を開くような動きをしたほうが効果的です。
ですので、回し方としては、前後両方に動かしてもらっていいのですが、特に、後ろ回しを重点的に行うようにしたほうがいいです。
腕を後ろに回すことで、肩を開くような動きになり、巻き肩の解消にもつながります。
さらに、この腕を後ろ回ししているときに、腕自体も外にねじりながら、腕を回すようにすると効果的です。
猫背になって巻き肩になっているときは、腕自体も内側にねじれています。
ですので、これを解消するように、腕自体も外側にねじるようにしながら、腕を後ろ回しにするといいです。

次は腕を上下に動かします。
これも特に考えることはありません。
両腕で、「エイエイオー」をするように、腕を上に上げて伸ばし、腕を曲げて下ろします。
これを何度も行ってください。

先ほどの腕を回す体操もそうですが、肩甲骨周りが硬くなっている人は、腕を大きく動かすと、肩甲骨周りがゴリゴリ鳴ったりします。
そういう場合は、しばらく腕を動かしていると、肩関節や肩甲骨の動きが柔らかくなってきて、ゴリゴリの音が鳴らなくなってきます。
まあ、これも長年硬くなってしまっている場合は、そう簡単にはいきませんが。
また、しばらく動かしていると、肩や背中のあたりがポカポカと温かくなってくると思います。
これは筋肉が動いて、血流がよくなっている証拠です。
それに伴って、筋肉自体も柔らかくなっています。

最後に

さて、今回は、肩関節の上側が痛くなる場合についてお話ししました。
先ほども言いましたように、五十肩であったり、首周りで神経などの圧迫などがある場合は、今回のケースには当てはまりませんが、多くの方の場合は、今回お話ししたことが参考になるのではないかと思います。
ただ、今回は、肩関節周りの症状に特化してお話ししましたが、肩関節や腕周りが痛む場合は、肩こりや首こりの影響もかなりあります。
しっかり根本から治していきたい場合は、肩こりや首こりの症状もしっかり治していく必要があります。

肩甲骨の羽

肩こりでお悩みの方は、肩甲骨の動きが悪くなっていることが多いです。
今回は、この肩甲骨の動きについてお話しします。

肩甲骨を寄せてみる

肩こりでお悩みのあなた。
胸を張り、肩甲骨を背中の中央に寄せるようにしてみてください。
そのときに、背中の真ん中の部分いわゆる天使の羽の部分がぐっと盛り上がりますか?
ここの盛り上がり具合によって、肩甲骨の動きの硬さを見ることができます。
野球のピッチャーや水泳の選手など、肩甲骨の動きを意識してトレーニングしている人は、肩甲骨がぐっと盛り上がります。
これは、肩甲骨の動きがやわらかい証拠です。
しかし、肩こりや背中痛などでお困りの人の場合、肩甲骨を寄せようとしても、なかなかできない場合があります。
これは、肩甲骨の動きが悪くなっているためです。
それどころか、腕を後ろに回すことさえも痛くてなかなかできない、という人もいます。
これは、肩関節周りが硬くなり、特に肩甲骨が前に行っているせいです。
肩甲骨が前に行っている、というのは、肩先の部分が前に出ている状態のことです。
いわゆる巻き肩の状態ですね。
猫背になり、巻き肩になることで、肩甲骨が前に行き、その状態で硬くなってしまいます。
すると、肩甲骨が背中に張り付いたような状態になり、肩甲骨を背中に寄せようと動かそうとしても、あまり動かせなくなってしまう、というわけです。

肩甲骨の体操

それでは肩甲骨の体操をご紹介します。
肩甲骨の動きをよくする方法としては、ストレッチもあります。
両腕を前に伸ばして背中を丸めるようにして、左右の肩甲骨の間を伸ばすのですが、これがなかなか気持ちよく伸びてくれません。
ですので、肩甲骨の動きをよくするには、肩甲骨を動かす体操の方が効果が高いです。

では、肩甲骨の体操のやり方です。
といっても、それほど難しいことはありません。
腕をグルグル回せばいいのですが、ひとつだけコツがあります。
ただ単に腕を伸ばしたままグルグル回すのではなく、肘を曲げ肩口の服を指で摘むようにします。
その状態で腕を回すようにします。
腕を伸ばしたままだと、肩甲骨よりも肩の関節がよく動いてしまいます。
今回は肩甲骨をしっかり動かしたいので、こうやって肘を曲げながら腕を回した方が肩甲骨がよく動きます。
さらに、肩ごと大きく動かすイメージで肩甲骨を動かすようにすると、さらに大きく、よく動きます。
これを前回し、後ろ回しと何回か行ってください。
いい感じにほぐれて、血流が良くなってくると、肩甲骨周りが温かくなってきます。
肩こりの解消に効果がありますので、肩こりでお悩みの人はぜひやってみてください。

左肋骨下部の出っ張り、痛み

お風呂に入るときなどに、ふと鏡で全身を見てみると、右の肋骨に比べて、左の肋骨の下の方が前に飛び出ているように見える。
仰向けの状態で肋骨の前側を触ってみると、右の肋骨に比べて、左の肋骨の下の方が前に飛び出ているように感じる。
こんなふうに感じたことはありませんか?
左の肋骨が飛び出ているように感じる、さらには、その周辺に痛みを感じる場合もあります。
今回は、こういった左の肋骨が飛び出るのはなぜなのか。
また、どうしてその周辺が痛くなるのかについて、お話しします。

肋間神経痛

もしあなたが、肋骨周辺に痛みを感じて、病院を受診した場合、肋間神経痛というふうに診断されるかもしれません。
この肋間神経痛というのは、肋骨に沿って走っている神経がなんらかの原因で刺激されたときに起こる症状です。
痛みの感じ方としては、ピリっと刺すような痛みが特徴になってきます。
しかし、病院に行ったところで、湿布や痛み止めの薬をもらって、「しばらく様子を見ておいてください」と言われるだけ、ということが多いと思います。
整体でこの肋間神経痛のお客様を施術するときは、体のゆがみを矯正していきます。
体がゆがみ、肋骨がずれることで、周囲の筋肉が緊張し突っ張ります。
もし、肋骨周辺の痛みがピリっと刺すような痛みであった場合は、肋骨周りの緊張した筋肉が神経を刺激している可能性があります。
ただ、多くの人の場合は、ピリっとした痛みという感じよりも、なんとなく痛い、違和感がある、といった状態の場合が多いと思います。
そういった場合も同じように、肋骨の周辺の筋肉のつっぱりからきていることが多いです。

「肋間神経痛」などと言われると不安になってしまう方もいると思いますが、「肋間神経痛」というのは、あくまで症状のことで、病名ではありません。
神経を刺激して痛みが出ている場合も、なんとなく痛みを感じている場合でも、体のゆがみが原因であれば、そのゆがみを解消すれば改善しますので、ご安心ください。

左肋骨の下側が出っ張る体のゆがみ方

左肋骨の下側が右肋骨に比べて出ている場合、体のゆがみが原因の場合が多いです。
実際にどうゆうふうにゆがんでいるかというと、まずは、腰のねじれです。
ねじれ方としては、左腰が前に出て、右腰が後ろにいっている状態です。
子供の頃のかけっこのときのスタートの状態を思い出してください。
「位置について、よーい…」のとき、左脚(左腰)が前に出て、右腕(右肩)が前に出ていると思います。
この左腰が前に出て、右肩が前に出ている状態で上半身がねじれています。
試しに逆(右脚が前で左肩が前)でやってみると、どうも違和感があったり、腰に突っ張りがあったりすると思います。
これは体がねじれているせいです。

このように、左腰が前に出るねじれ方をしているせいで、左の脇腹部分を前に突き出すような形になり、左の肋骨の下側部分が前に飛び出してしまう、というわけです。

次に左肋骨の下側が出っ張るゆがみ方としては、上半身(胸椎部分)の左側へのゆがみがあります。
わかりやすい例として、椅子の肘掛を使う場合、右と左では、どちらのほうが使いやすいでしょうか。
右側の肘掛を使うより、左側の肘掛のほうが使いやすいと思います。
軽く肘を乗せるだけではなくて、肘をついてそこに上半身の体重をぐっとかけるようにすると、よくわかると思います。
右に比べて左のほうが使いやすいのは、腰椎が傾き、上半身(胸椎・肋骨部分)が左側にずれているからです。

このように、胸椎・肋骨部分が左にずれているせいで、左の脇腹を突き出すような格好になり、左の肋骨の下側部分が出っ張ってしまう、というわけです。

とはいっても、人間誰しも多少なりとも体がねじれたり、ゆがんだりしています。
完全にまっすぐな人などいません。
要は、その度合いです。
ゆがみが大きかったり、また、関節の動きが硬くて、ゆがんだ状態からなかなか動かなかったりすると、問題になってきますが、ゆがみ自体がほんの少しであったり、動かしたら柔らかく容易に動くようであれば特に問題ありません。
ただ、ご本人が鏡を見て、肋骨が飛び出ている!と感じたとしても、それがイコール、必ず大きな体のゆがみがある、とも言い切れません。
人間は、どうしても一つの部分が気になりだすと、どんどん大きく捉えてしまいがちです。
実際には大したゆがみではなかったとしても、ご本人がかなり大きく肋骨が出っ張っているかのように感じてしまっているだけ、ということもありますので、そのあたりの捉え方は注意が必要です。

右側の肋骨が出っ張ることはないの?

さきほど、左の肋骨の下側が出っ張るのは、体がゆがんでいるせいだというお話をしました。
では、右の肋骨が出っ張ることはあるのでしょうか?
私の経験則で言うと、多くの人の場合、右の肋骨が飛び出るゆがみ方はしていません。
左の肋骨が前に出っ張るゆがみ方をしていることがほとんどです。
ただし、スポーツなどをやっていて、特別な体の使い方をしている人は別です。
そうではなくて、普通に一般的な生活を行なっている人であれば、ほとんどの場合、同じねじれ方をしています。
まあ、左側の肋骨が出っ張っていて悩んでいる人は、自分はよくある体のゆがみ方なんだ、と思っておいてください。
ただ、そのゆがみ方が大きく、目立つようになってしまっているのであれば、そのゆがみ方の原因となっている体の使い方のクセは直さないといけません。
それについては、この後お話しします。

左肋骨下部の痛み

それでは、左肋骨下部に痛みがある場合は何が原因なのでしょうか?
やはり多いのは、体のゆがみです。
上記で説明してきたとおり、腰がねじれ、上半身が左にずれているせいで、左肋骨の下部が前に出っ張ってきます。
すると、左肋骨下部周辺の筋肉がそれに引っ張られて緊張して硬くなります。
そうして、緊張した筋肉がこわばり、痛みを感じるようになります。
ですから、体のゆがみから筋肉が硬縮し、そこから痛みを感じているのであれば、体のゆがみを直してあげることで、周辺の筋肉の緊張がなくなり、左肋骨下部の痛みは解消する、ということになります。
もし、ピリっとしたような神経的な痛みを感じるようであれば、さきほど説明した肋間神経痛という症状に分類されます。
この場合も、体のゆがみから筋肉がこわばり、そのせいで神経を圧迫、刺激していることが多いので、体のゆがみを解消してあげれば、痛みがなくなることが多いです。

日常で気をつける姿勢

左肋骨下部が出っ張らないように、日常ではどのような姿勢に気をつければいいのでしょうか?
考えられる姿勢としていくつか上げてみたいと思います。

まずは、上半身をねじる姿勢ですね。
例えばデスクワークの場合、パソコンが体の真ん前になくて上半身を常にねじって仕事をしていたりする場合が考えられます。
パソコンではなかったとしても、脚の向いている方向と上半身の向いている方向が違っていると、上半身がねじれてしまいます。
今回の場合、左の肋骨が出っ張るねじれ方なので、左腰が前に出て、右肩が前に出る形、要は、上半身が左にねじれています。
つまり、脚は前を向いている状態で、左側にパソコンなどを置いて作業をしている場合、上半身が左にねじれ、左の肋骨が前に出てきてしまいます。

ねじれのゆがみ方の他は、横へのゆがみ方です。
今回の場合でいうと、上半身が左へずれている姿勢です。
日常生活で、上半身が左にずれる姿勢でパッと思いつくのは、肘掛などに左肘を乗せて上半身の体重を預けるような姿勢です。
これはリラックスしているときも、デスクワークをしているときも関係している姿勢ですが、特にデスクワークのときに多い姿勢は、左肘をついて、手のひらに顎を乗せる体勢です。
これも同じように左側に体重をかけていますので、上半身が左にずれる原因になります。
あとは、横向きに寝転がって、肘をついて頭を支えるような体勢がクセになっている人も要注意です。

左肋骨が飛び出ている人は、ご自身の日常の生活の中で、体をねじる姿勢や左側に上半身の体重をかける姿勢になっていないか注意してみてください。

左肋骨下部のゆがみに効果的な体操・ストレッチ

それでは、左肋骨下部の出っ張りを直すための体操・ストレッチをご紹介します。
さきほど、左肋骨が飛び出る場合の体のゆがみ方についてお話ししました。
左腰が前に出る体のねじれと、上半身の左側へのずれでしたね。
これを解消するための体操・ストレッチをしていきます。

まずは、腰のねじれを解消する体操です。
仰向けに寝て、右膝を立ててください。
両腕は大きく横に広げておくか、それほどの広さが無ければ、普通に体の横に置いておくようにしてください。
次に、右膝を左に倒していきます。
このとき、上半身は倒さないように、下半身だけ横に倒していき、腰をねじるようにします。
左膝を床につけることができるのであれば、そこまでねじってください。
左膝を床につけることができなければ、無理をする必要はありません。
できるところまでねじって、その状態でしばらくキープしてください。
しばらくしたら右膝を元の位置に戻します。
これで一応、左肋骨が出っ張ってしまっているねじれに対する矯正はOKなのですが、片方だけの体操をすると、体の調子がおかしくなることがあるので、反対側も同じようにやっておきます。
左膝を立てた状態から、今度は右の床に膝がつくように倒していきます。
あとは、同じように行ってください。

痛い場合は決して無理をしないようにしてください。
腰がねじれているのを感じながら、気持ちいい程度にしてください。

次は、上半身の左側へのずれに効果的なストレッチのご紹介です。
上半身が横へずれている場合は、わき腹の筋肉が硬くなっています。
上半身を左に体重をかけるような姿勢になることで、左のわき腹の筋肉が硬くなっていき、その状態が続くと、その姿勢がクセになってしまい、元に戻すことができなくなってしまいます。
ですから、硬くなっているわき腹の筋肉をストレッチで柔らかくすることにより、横にゆがんだ上半身の姿勢を元に戻すことができるようにします。

それでは、わき腹を伸ばすストレッチのやり方です。
まず、両腕をまっすぐ上に上げます。
バンザイの状態です。
その状態から、右手で左の手首をつかみます。
そして、そのつかんだ手首を右に引っ張るようにしながら、上半身を右に倒していきます。
わき腹がストレッチされているのを感じながら、右に倒せるだけ倒します。
いけるところまでいったら、そのまま20秒ほど静止します。
この間、呼吸を止めたりしないようにしてください。
20秒たったら、ゆっくり体を元に戻します。

このストレッチも、先ほどの腰をひねる体操と同じように、左右両方ともやっておきましょう。
今度はバンザイの体勢から、右手首をつかみ、上半身を左に倒していくようにします。
20秒静止したら終了です。

最後に

今回は、左肋骨下部が出っ張っていたり、痛みが出ている場合についてお話ししましたが、あくまでも体のゆがみから痛みが出ている場合のお話です。
もし気になるようでしたら、病院を受診するなど、ご自身で適切に対処してください。